『STAR DRIVER 輝きのタクト』21話

STAR DRIVER 輝きのタクト』21話の感想を。


はあ。おもしろい。。。
今回はラストに向けて、各人をにちょいちょいスポットを当ててる。
そんな中、見過ごせないのはヘッドの独白だ。
力に憧れてきたこと、そのために綺羅星に入ったこと、それは父親からシルシを譲られなかったことからの反動か。今のヘッドがまだ力に憧れているのか、その目的が残った大きな謎だ。なんとなく、不老である自分を止めようとしてる気もするが。


他方、苦戦するタクトが描かれる。結果、ワコの力で勝利するわけだが、ここは賛否が分れそう。タクトが主人公として、「相手を殺す覚悟」があるかという命題がロボットアニメには潜在するからだ。そこを重視すると、今回の展開は納得しがたいだろうなとは思う。
ただ、全てのロボットアニメが死生に拘っているわけではないし、現にそういうアニメはたくさんある。で、スタドラは死生の路線では絶対にない。もっというと、主人公は最後まで勝ち続けるだろう。ヘッドに勝った時点でそう思った。
だから、主人公が艱難辛苦を乗り越えて・・・という物語を期待している層には、肩透かしになるだろう。
スタドラの戦闘は、前半に描かれる人間関係の落としどころだと思う。それこそ、今回まどかが語ったように「負けたことを認めないといけない」。そうやって、大人になっていくんだと学園ドラマとしての、学生の姿を描いているんじゃないか。ここは、ウテナの構造と一緒だろう。


さて、ちょいちょい思わせぶりに描かれたタカシの動向は、これで終わりっぽい。結局、カナコの器の大きさが鮮明になったなあ。さすが「おとな銀行」の頭取だけある。シモーヌとの会話はとてもよかった。
一方、暴走気味に見えるまどかお嬢様も、いいキャラだった。確かに、後半の狂言回し役でもあったろうけど、リビドーに忠実に生きるキャラの極端な形として、インパクト大だった。最後の引き際のよさも、ただの人格破綻者ではないとこを示してたし。