『LAST EXILE』

・3話
ブースターを購入しレースへ。このまま行けば初勝利を手に入れられるところを、傷ついたガンシッップを放ってはいけないと助けに行くところに、クラウスの誠実さが見て取れる。


・4話
物語のキーマンになりそうなアルとクラウス・ラヴィのファーストコンタクト。アルは人見知りな感じだけど、ヤギの人形とのやり取りがカワエエ!!で、守ってあげたくなる必要十分条件を満たしてるなあ。そのアルへの気遣いでクラウスの優しさが際立ち、主人公に少しずつ感情移入でき始める。しかも、石殴りつけて助けようとするから、勇猛さも持ち合わせてる。一方で、ラヴィは危険な任務に気乗りはしない様子でクラウスとの違いが際立っている。でも、嫌味にならないくらいの塩梅なので、キャラが立っていいね。


・5話
シルヴァーナの連中の胡散臭さと手荒い歓迎でどうなんだろーと思って見てたわ、初見の時。ソフィアとかも一見優しそうで、本当にそうなのか分からないしな。


・6話
このへん見てる時は、どうも座りが悪い。というのも、クラウスの行動がよく分からないからだ。確かにシルヴァーナは全面的に信頼するには胡散臭いけども、だからといって、「ここよりは安全だ」とアルを連れて行っていいものなのかと。世界一安全だと言ったそばから、敵機に侵入は許しているシルヴァーナにも、ええーってなるるし。ついにはキレて泣き出すラヴィに、出撃すると言い出すクラウス。正直、何がなにやらで、盛り上がってはいるんだけど、どこかおいてけぼりなんだよな。


・7話
一話まるまる空中戦とか、どんだけ豪華なの!
ただ、ある意味初陣のクラウスたちが活躍出来ず、むしろディーオにやられっぱなしになってしまい、ちょっと物足りない。なんとなく、馴染んではいるけど、どうしたいんだお前らはとおいてけぼり感は増すばかり。


・8話
幕間のような話。悪役の貴族が、小物過ぎて、やり返してもスカッとしないレヴェル。これは、貴族の腐敗への伏線なのかな。


・9話
8時間耐久レースと、その裏で行われるオークション。クラウスたちはすっかりシルヴァーナの乗組員だ。ディーオはアルを無視して気軽に接触してくるし、艦長の目的は分からないはだし、このへんは毎回面白いんだけど、どうなるんかなーと見てる


・10話
クラウスがディーオに勝利する話は、1話かけてやってもいいんじゃね?という見せ場だと思うんだけど、裏での艦長の動きの方が、目を引きすぎる。タイトルにもある「エグザイル」が何なのか、アルがそれに近づくカギであることは分かるんだけど、ディーオの姉やギルドの目的とか、謎は膨らむばかり。ただ、大物臭を漂わせまくりの公爵の正体が小物過ぎてワロタ。ラヴィがメカニックに専念するとか、どうなっていくのかと楽しみなとこが多すぎる


・11話
群像劇めいてくる11話。動きだす皇帝、キョリを置き始めるタチアナとアリス、ディーオのささやきで覚醒するアル、そのディーオを黙認する艦長。


・12話
艦隊戦、熱い!


・13話
砂漠に墜落したクラウスとタチアナ。二人のキョリが縮まるとともに、タチアナの過去というか来歴が語られる。ストーリー以上に気になるのが、流れをぶつぎりにして断片的に見せていく演出。この回だけ異質。二人の砂漠のエピソードの合間に映される敵国デュシスの映像も印象的。


・14話
意識を失い寝込んだままのラヴィによる回想。子供の時の二人と両親が描かれる。前回でタチアナが語ったように有名なガンシップ乗りとそのナビであった二人の両親とその死。それから二人が、努力を重ねて今に至るまでを見せていく。一方で、艦長が二人の両親と面識があり、その死に立ち会ったことも明かされる。クラウスは帰って来るが、クラウスの服を着たタチアナを見て複雑な表情を見せるラヴィ。


・15話
艦長の口からクラウスに語られる目的、ギルドへの開戦を決断する皇帝、その正体が明かされるソフィア、自分の気持ちに苦しむラヴィ、乙女満開のタチアナと悲喜こもごも。十分いろいろあるのに、クラウスとソフィアのキスでおいー・・・となって引き


・16話
王宮に戻ることを決意するソフィア、そのソフィアの尻を追っかけるクラウス・・・クラウスさん本気パネェっス!キスひとつでのぼせてんじゃないよ。あと、王都簡単に攻め込まれすぎだろ!


・17話
クラウスがうじうじし続ける。ラヴィは言いたいこと言ってすっきり復活したが、クラウスは・・・いろんな再会を果たして立ち直りつつあるが、ヴァンシップが兵器のような扱いになっていくきっかけを作っていたという皮肉。


・18話
ソフィアの戴冠式。物語がクライマックスに向かって大きく動き始める。マエストロの登場で今まで洒脱を貫いていたディーオの様子が・・・


・19話
いよいよグランストリームへ。


・20話
アルが企画したディーオの誕生会。アルとディーオが仲良くやってるのはいいなあ。ディーオも仲間として受け入れられた感じが凄くある。
そんで、ついにエグザイルを発見するが、このへんの演出はさらっとしてて、少々盛り上がりに欠ける。作品通して、演出がさらっとして、それは作品の味になってるので好みの問題だろうけど。音楽とかもう少し盛り上げに使う方が好み


・21話
前回のギルド襲来の引きから、シルヴァーナの乗員が全員消えて・・・と何故かホラー風味な演出に。デイーオ・クラウス・アル・アレックスはギルドに連れて行かれる


・22話
エストロの価値観が、独善的過ぎて萎える。完全にギルドのターンで、ディーオ・アレックスと頼りになる面々が全員捕まり、どうやって逆転していくのかが気になるところ


・23話
ユニット争奪戦とルシオラがメイン。


・24話
ガンシップがついに戦場の主役に。


・25話
クラウスとアルが次々とガンシップを乗り換え、シルヴァーナを目指す。最終回直前のフルキャスト


・26話
ディーオとクラウスの再戦、これ当時見る限りはディーオ死んでるよなあ。
デルフィーネとの決着は、アレックス自らがつける。これがないと消化不良おこすとこだったので、願ったりの展開だけど。
そして、エグザイルとの関係でアルがどうなってしまうか心配だったけど、無事でよかった、ホントに。

『ラストエグザイル-銀翼のファム-』

銀翼のファムが面白過ぎるっ!
ピンドラとは違う面白さ、胸が空く痛快さがあって金曜の夜が待ち遠しい。
放映前は、女の子主人公が引っ掛かりあんまり期待していなかったんだけど、本当にスイマセンでした。ファムいいです。Blu-Rayラソンしてしまいそうな勢いです。


・1話
前情報皆無で見始めたため、ディーオが生きてるにまず驚く。そして、OPがカッコ良すぎる。サビに入るところの空間を縦に使った画作りが最高にカッコいい。曲もめがっさイイ!真綾様とスクバニのコラボなのか。いい味出してる〜。曲よし詞よし演奏よし。さて、本編。正直1話では、物語の方向性や設定がいまいち分からなかったし、ファムを含めたキャラもグッとつかまれたかというと微妙なところ。前作『LAST EXILE』とのつながりが全然分からないけど、地続きなのだろうとか想像をめぐらすばかり。


・2話
前半の艦隊戦から、王女救出作戦、エグザイルによる蹂躙と内容濃すぎの2話。物語の密度や映像的な迫力もさることながら、主人公であるファムの性格の良さが垣間見えて、1話よりずっとすっきりと見れた。1話では自信家な面な印象を持たされたファムだが、王とのやり取やその後の表情、ミリアの願いを聞く行動から、勇敢さと優しさを兼ねた主人公らしい主人公であることが読み取れる。ファムのこの健やかさは、ここから6話くらいまで回を重ねるごとに積み上げられていく。ミリアはこの時点では、まだちょっと我侭なお姫様くらいな感じか。


・3話
ミリアが我侭し放題だったが、それを自覚している描写が入り、ファムがミリアを助ける理由も語られ、ツカミはバッチリ。これでミリアが我侭姫のままだったら、それを助けるファムにも感情移入できなくなるなという不安がなくなって一安心。アデス連邦との闘いという展開になることが見て取れ、構成もすっきり。このあたりの王道的展開を支える骨組み作りが、千明監督は抜群に上手い。周りの評判はあまり高くない・・・どころかGONZOにトドメさしたと揶揄さえされる前作『ドルアーガの塔』も、個人的にはとても面白く見ていた。最初は足手まとい呼ばわりだった主人公ジルが、地道に努力し経験を積んで、仲間との信頼を築き、勇者になるまでの道程を2クールで描ききっていたと思っている。脚本の賀東氏の力も大きかったと思うが、千明監督の手腕が光っていた。


・4話
タチアナ達も出るんだ、つか、艦長スか。ということは、アナトレーと地続きってことだろうけど、地図が分からない。ところで、前半の食事シーンは良かったー、なごむ。ファムの相棒ジゼルの才能も分かって、いよいよ下地は作られた感じに。


・5話
15隻のクジラ捕り開始。同時にミリアはシルヴィウス内で亡命政権の樹立を。初の獲物記念の写真をバックに、「初の領土」とご馳走におもちゃの旗をさす演出は、粋だった!再会を喜ぶタチアナ達とディーオや、ジゼルの万能っぷりなど見所多数。


・6話
総統ルスキニアの暗躍が連邦も一枚岩ではない不穏さを醸す。ルスキニアは現アウグスタではなく、先代への忠義のために戦っているように見える。それにしても、ファム&ジゼルのコンビが実力的にも絆的にも出来上がってるなー、勿論この二人の葛藤やら成長もあるんだろうけど、今のとこは、ミリアの成長物語で、二人は狂言回し的なポジションにいるかな。とはいえ、冒頭のジゼルの会話で、ジゼルがなんかしらの不満を溜めてることは明白で、一波乱ありそう。主題歌「Buddy」の示すとおり、ファムとジゼルは現段階で素晴らしいバディなわけだけども、ファムとミリアの関係もバディになっていくのか、その時ジゼルは何を思うのか。ちらと映ってたけど、グランレースの優勝者は、ジゼルの親父さんなのかな?戦艦奪う度増えていく写真がいい味だしてて、どのエピソードも見たくなってしまう心憎い演出。


・7話
15隻目の鯨捕りのつもりが逆に罠に嵌まり・・・ジゼルの浮かない顔の理由は、「私のファムがミリアにっ・・・!」という百合ん百合んな理由というよりは、家族との別離や、連邦と真っ向から対立していくことへの不安が大きそう。ピンチを切り抜けた後の「私とジゼなら大丈夫」というファムの励ましにも、暗い表情を浮かべたままだ。二人がすれ違うのは、心が落ち着かないなーと本気で思わされてる時点で、自分がどっぷり嵌まってるのが分かる。7話でここまでどっぷり嵌まる作品なかなかない、年一くらいじゃなかろうか。


・8話
「ジゼェェェェェエエエエエエエエエエエ!!!」と思わず叫びだしたくなっちゃう絶妙な引き。来週が待ちきれないゼ。三つ巴の艦隊戦のカッコよさとか、ピンチをチャンスに変えるファムの主人公らしさとか、吹っ飛んでもうた。鯨捕りの記念写真の数々が、逆に物悲しく映ってしまう切なさ。


・9話
家族との別離、ナビとしての失敗に、ちょっとの嫉妬心、ジゼのこの葛藤は前半戦のドラマとしては、出色の出来だなあ。物語の後半で確執起きると、信頼回復が丁寧に描かれなかったりするからなあ。あと、すれ違いっぷりが、重すぎず軽すぎずその塩梅がいい。バディを失ったディーオの忠告がまたいい味出すし、子供時代の回想がかわいいし。誕生日を迎えたことでまだ任務が終わってないという流れも自然でいいなあ。全部素晴らしいけど、唯一ヴィンセントが蛇足。


・9.5話
総集編


・10話
トゥラン・アナトレーの同盟成立。成長したアルヴィスきゃわ。ディーオの口からリリアーナの生存の可能性を語られる直後、ルスキニアと共に現れたリリアーナと袂を分かつリリア。ウルバヌスは撤退、シルヴィウスは撃沈される中、ファム達離脱。今16話まで見てこれ書いてるけど、ここから国家間戦争やクーデタなど話が大きくなって面白くなる反面、ファム達の活躍がお休みで残念なところも。


・11話
過去回想。とにもかくにも、幼ファムと幼ジゼルがかわい過ぐる。大きな町で家族を探すファムけなげー。そして、これでもかというくらい全キャラの若い時の姿が映し出される。グランレースの優勝者は、やっぱりアタモラ達だったのね。前半の和やかなムードから一転、OPにつながる悲劇が描かれるわけだけども、さすがに警備が杜撰すぎやしないか?テロを起こした側にも家族がいたこと、已む無くしたことも見せている心配りはよかったと思う。今までファムの回想でグランレースの日は素晴らしかったみたいな描き方だったけど、血まみれすぎやないかーい!


・12話
グラキエスに落ちたファムたちとディアンの交流。かわいい仔ヤギが出てきたなーと思ったら、速攻死んだ。本編とは関係ないけど、衝撃だった。
せっかくの温泉なのに、油衣着用かい。ファムのグランレース一筋みたいな性格はこういう時話がぶれなくていいよなあ。


・13話
アデス連邦VSグラキエスの艦隊戦。規模的に今までで最大で、屈指の盛り上がり所なんだろうけど、ディアンが早々に離脱してグラキエス側に感情移入しずらいところや、戦場を離脱したファムたちがインサートしてテンポが悪いところなど、乗り切れないところがある。艦隊VS艦隊や、対空砲火、エグザイルの起動など見所は多いのに、ピンチ感が足りないのか。


・14話
エグザイルによるグラキエス蹂躙の描写はカット。全体的に幕間の話という感じ。アバンでヴァサントがディアンたち残存勢力に接触。カルタッファルに戻ったファムやミリアの迷いや決意を見せるも、説得力は不足気味に感じた。連邦内のクーデタで、ルスキニア切りが始まる。一方、当のルスキニアはアナトレー攻めの指揮を任し、北の地で何かする模様。


・15話
アウグスタ中心の同盟成立。今回のファムの発言は思ったことそのまま口にし過ぎ、とはいえ、そこがいいところなんだけれども。ルスキニアやリリアーナを血祭りにあげろ!は言い過ぎかもしれないけど、それは彼等の虐殺が痛みを伴う映像として見せられてないだけで、犠牲になった人側から見れば復習やむなしと思うのも自然な摂理か。復讐の果てには、平和なんかありえないとは思うけど、そんな理想論では片付かないのもまた事実。身近な人の死を乗り越えるという過程を通っていないファムの主張が正しくても、うすら寒く感じてしまうのがなんとも寂しい。正しいことが人をすくうとは限らないというとこだ。ファムたちは、憎しみの連鎖をどう止めて、グランレースへと導くのかが後半の見所か。


・15.5話
前作の総集編。ここでこれが入ると言うことは、後半はアナトレー中心の物語が組まれるってことでいいんだよね?
ラストにサービス的に、クラウス&ラヴィの姿が!今のキャラデザでのラヴィかわい過ぎて、もう・・・本編に絡んで欲しいけど、多分ないんだろうな、あるとしたらグランレース!?

『輪るピングドラム』

凄い時間が空いてしまってたんだけど、相変わらず毎週最高に楽しみにしているピンドラの感想をやっぱりちゃんとまとめておこうと。
この段階で15話まで見てます。
なので、各話を見た時の疑問とかが、その後解消されてしまったりもてるんだけど、もう仕方ない、あとの祭り。


・8話「君の恋が嘘でも僕は」
6→7→8話と続くリンゴちゃんの暴走プロジェクトMもここでいったん最終回。マカロニウエスタン風の紙芝居に、多蕗さん運んでる時の眼とか全体的に面白い雰囲気で進む反面、最後に晶馬が車に跳ねられる引きで終わるとこのギャップが否が応にも印象に残ってしまい、続きが待ち遠しくてたまらない。家族も恋人も失いかけながらラストチャンスにかけるリンゴに手に汗握らざるを得ない。その一方で、そんな彼女の暴走を叱り、着々とフラグを立てていく晶馬。この二人の恋愛は見てみたいなーと思わせるほんわかさがありんす。プロジェクトMはマリッジでもマーダーでもなく、マタニティーであることが判明するわけだけど、夏芽が口にするプロジェクトMがなんなのかは未だ不明なんだなあ。


・9話「氷の世界」
先週の続きが気になって仕方ないのに、ここでこの回を入れてくる構成憎しっ!正直この回だけ見ても何がなにやらで、多分シリーズ通して見て、もう一度ここに戻ってくると、合点がいくんだろう。とはいえ、現実とはかけ離れた世界での陽毬と眞利の会話は緊張感ビンビンで、抽象的な演出も含めて全く退屈しない。ここまで、守られるべき存在として、天使のように描かれていた陽毬が、一人の女性として、人間としての輪郭を持ってくることに注目したい。夢から覚め伸びをしながら「全然覚えてないけど」とつぶやいた時、なんかガツンとやられた。物凄い現実への引き戻し方だった。また、ダブルHと、陽毬の関係がついに触れられる。今後の物語において、彼女達の存在が救いになるのか、その逆なのか。何故学校に行かなくなったのかというとこも気になるところだ。
そして、陽毬はだれの「運命の花嫁」なのか。
こどもブロイラーという、聞くだに恐ろしい描写があったが、陽毬はここ出身で、冠馬・晶馬とは本当の兄弟ではないのか。


・10話「だって好きだから」
2話引っ張った、晶馬のその後はあっさり回復でよかった、よかった。にしても、特製カレー型モンブラン食べてぶっ倒れ、病院食食って拉致られてと散々ですね。ここでは、今まで暗躍してきた夏芽の狙いと、冠馬の関係性が明かされるが、オウフ!痴話喧嘩ですかい!!しかも、エスメラルダお前もか(笑)最後の最後に、登場するマリオさんというかマリオ君。プリンセスと同じ存在なのだろうけど、詳細は一切分からず。
でも、見直して気付いたんだけど、9話のEDにキャストされてるんですよね。ということは、陽毬の王子様は、マリオなのではと思うところもあり。
話は全く別なんですが、後藤圭二さんの作画は特徴的だったことを追記。



・11話「ようやく君は気がついたのさ」
デコピンされている晶馬が可愛すぎるっ。後、それを見てるだけの陽毬の表情も。前半は、晶馬と夏芽のターン。二人は子供の時からの知り合いらしいが、いろんなことがはっきりとは見えてこない。後半は、晶馬とリンゴのターン。あんだけ頑張っても上手くいかなかったプロジェクトMなのに、ヒメホマレガエルを使えば一発だったんだよ!が、晶馬への恋心に気付いてしまって不発。
今回圧巻なのは、ラスト2分。リンゴが桃果になることを決意した16年前の事件の存在が明らかになり、その事件に晶馬たちが関わっていたことで、運命が交差し始める。


・12話「僕たちを巡る輪」
最初から最後まで息もつかせぬ凄まじく内容の濃い回。
16年前の事件、再び訪れる陽毬の死、晶馬の語る御伽噺。どれかひとつでも、一話もちそうな内容が圧縮されててもう何がなにやら。
まず注目すべきは、御伽噺。ここで語られたものが、それぞれ何なのかが物語を読み解く上での鍵になりそう。



・13話「君と僕の罪と罰
3年前、家宅捜索された時を回想を中心に、陽毬の復活が描かれる。
運命の存在を確かめるという眞利が出会った少女は桃果でしょうけど、二人の考え方の相違とはなんだったんだろう。
そして、夏芽がずっと電話で話していた相手も眞利だったことが分かる。彼女が支払った代償は何か?前回、冠馬が1話でプリンセスに抜かれたものは、まんま命だったことが分かったけど、夏芽もか。いろんなことが少しずつ分かり始めているけど、どこに着地するかが全く分かりません。


・14話「嘘つき姫」
ここ数回のシリアスな雰囲気から一転して、ばっちこーいな展開で、別の意味で最高に気になる引きで締めるゆりさん回。
多蕗&ゆりはリンゴの恋心の移り変わりを描くためのキャストで、2クール以降フェードアウトするんじゃね?とか友達と話してたけど、スイマセン、重要キャストでした、ごめんなさい。
完全に乙女モードに入ったリンゴのきゃわいさに全く動じない晶馬の絶対防御が硬すぎる。これ、攻略できんの?無理ゲーでないの?と心配しちゃう。
完全に巻きこなしてる眞利先生と陽毬は普通に会話してましたけど、陽毬ちゃんは覚えてないのかな?組織とつながりがあっただけじゃなく、どうやら指導者ポジションにいそうな冠馬も、12・13話と見た後だとそんなに違和感はない。エスメラルダ、ピンナップは是非Blu-Ray特典に入れてください。


・15話「世界を救う者」
もう絶対既成事実が作られてしまうとwktkして1週間待ったけど、隣に泊・ま・っ・て・た・よ!これじゃあ裏っ返しにされてる姿が拝めないじゃないか。晶馬、空気嫁ダビデタワーが東京タワーに変わるという演出もド肝を抜かれるが、やっぱり「運命の乗り換え」という桃果の能力が判明したことが物語的ターニングポイントか。OPで炎化するリンゴちゃんはそういくことか。運命乗り換えの罰として、桃果に傷が出来るとなると桃果の死が何に依頼するかが気になってくる。当初は、高倉父母が起こした16年前の事件のせいでなくなったと思うわけだけど、運命を変えて、その代償として亡くなっている可能性がある。それが、彼女の運命か誰かの運命か世界の運命か。
いずれにせよ、桃果が事故で普通に死んでる可能性は低く、この世界は何かしら運命が変わってる世界なのkしらん。
今回からOP変更。


・16話「死なない男」
夏芽回で、ギャグ回。夏芽のイメージ変わるわー。というか、このテイストはウテナにおける七実だ!祖父が全部自分で説明するとことか本当に笑える。


・17話「許されざる者
眞利の「もうすぐ戦争が始まる」発言が凄い不穏。陽毬も回復に向い、久々プロンセスにも「もうお前いらん」と晶馬は言い返す始末。冠馬の方は、ある程度の信頼を置いているように見えるけど。兄二人のために、病院を抜け出した陽毬は、リンゴと買い物へ。再び合間見えるゆりと夏芽。そして、ついに多蕗さんのターン!


・18話「だから私のためにいてほしい」
水面下では色々あったけど、一応は平穏だった日常がついに崩壊。思った以上にシリアスで、ここからクライマックスまでこの緊迫したムードが続くのかとちょっとドキドキした。多蕗さんは母親の呪縛、ゆりは父親の偏愛に絡め取られていて、共に桃果に救われた。二人の関係は目的を同じとする同士の協調関係、仮面夫婦だけだったとは思いたくない。


・19話「私の運命の人」
冠馬と両親の接触は冒頭から驚かされた。女二人の会話はごこかちぐはぐな印象を残しつつ妙な緊迫感があって見応えがあった。そして、9話でちらっと出た陽毬の運命の人が明らかになる


・20話「選んでくれてありがとう」
「選ばれないことは死ぬこと」「透明になる」「何者にもなれない」晶馬と陽毬の子供時代はひりひりと痛む画作りに演出。前半は陽毬の恋心を、後半は子供時代の話。そして、高倉家の家族の真実。陽毬が本当の妹でないことは薄々気付かされるようになってたけど、双子も違ってたのは驚きだった。仔猫と3号が同じサンちゃんなのね。


・21話「僕たちが選ぶ運命のドア」
両親がまぼろしであることが分かる。眞利先生が事件の首謀者であり、桃果に邪魔されていたと。家族がはなればなれに。多蕗さん刺される。


・22話「美しい棺」
追い詰められるというか、順当に眞利に誘導される冠馬。多蕗さん刺されたのが、痴情の縺れだったのはワロス。ゆりさんから日記の半分を託される。真砂子が真利の正体が呪いだと分かったと言ったり、ちょっと前だけど子供晶馬が子供ブロイラーに潜入できたりと説明不足なとこもちらほら。そういうのが気にならない幾原節のはずなのに、ここ最近ちょっと気になるのは、物語前中半にあった勢いの翳りか。とはいえ、物語は風呂敷を畳む段階に入っているから仕方ないのかも。うん、そうだやはり瑣末なことに思えてきた。だって、最後、見栄を切る真砂子はイカすもん。


・23話「運命の至る場所」
ふたつに分かれた桃果と、ふたつに分かれた真利。眞利が魔法で、真砂子を生き返らすのとか凄い引っ掛かる。晶馬に冠馬を託す陽毬。日記も守れなかったリンゴ。ここにきて誰の視線にも寄り添えてないなあと思いつつも、これ逆転できるのかと心配してる時点で、やっぱり幸せな最後を求めているんだなあ。マクガフィン的な位置づけだった「ピングドラム」が再び桃果の口から語られ、街を疾走する晶馬という引きはシビレるねえ。希望という感じがしますな。EDで語られる眞利の気持ちは、興味深い。
・24話「」

『神様ドォルズ』13話

神様ドォルズ』13話の感想を。


あー、やっぱ投げっぱなしで終わるんだ。
原作組としては、終わり方が最高に気になるところだったんだけど、アニメオリジナルのENDをつけたりすることなく、あくまで原作に忠実にというところで閉幕。それがベストだと思います、はい。納得いかない人もいそうだけど。
明確に2期があるとは言わない感じだったけど、期待してます。とはいえ、原作のストックがほぼないし、もうそろそろクライマックスに突入しそうではあるけど、その場合2期やるだけのエピソードが溜まるのかとか色々心配が。


まあ、そんんあことはともかく、やっぱり動く案山子はアニメでこその見ごたえがありましたし、それ以上に詩緒のかわいさがほぼ全てと言ってしまいたくなるくらい魅力的でした、福園さんの声も見事にはまってました。
どうなるか分からないけど、2期待ってます。

『神様ドォルズ』12話

神様ドォルズ』12話の感想を。


全回の大ピンチ的は引きはあっさり解決し、後半はど派手な戦闘シーンへ。
村が自分からまた奪うのかと、主人公が主人公らしく咆哮するとこで次回最終回。

『花咲くいろは』26話

花咲くいろは』26話の感想を。


ラストは数年後、復活うする喜翠荘に集う面々かと思いきや、私達はこれから咲くのだというタイトルに由来する締め方に。
やはり最後まで、緒花の物語だったんだなあと。


26話全体で見ると、各人のフィーチャー回もあったりして、群像劇として描かれていたけど、クライマックス付近で女将、若旦那、緒花と喜翠荘の行く末に焦点が絞られ、折角訓増劇をやってきたのに、みんなの印象がぼやけた感じがある。毎週見るとかじゃなく、一気見したらまた印象も違うのかもしんないけど。


女の子主人公の成長モノでしかもオリジナルストーリーというのは、ありそうで意外とないと思うし、楽しんで見れた。
後半連想したのは、アニメじゃないけど、三谷幸喜の『王様のレストラン』。経営が傾いたところを、主人公や従業員の成長で立て直していく・・・そんな展開になるのかと思ったけどそうではなかったなあ。
まあ、それは別にいいんだけど。
この、やっぱり現実的には厳しいよね感も悪くない。そういうのがあってもいいと思う。すっきりはしないけど。
若旦那が成長していつか喜翠荘を・・とは言ってたものの、本編のラストでそれやらないと、実現する画が浮かんでこない。もっと時間がたって、新しい職場とかで居場所ができていって、それでも戻ってくるのかと言ったら、、そこまでの絆みたいなもんがあったんだろうかと思ったりした。
そういう意味では、明らかにアニメ的じゃないキャラクターばっかりだった。普通の人たちだったんだなあと。
でも、なんだろう、普通の人たちが普通に働いて、職場が経営難でなくなって・・・と考えると、それアニメで見たいかと自問自答したりする。
そんな花咲くいろはでした

『日常』26話

『日常』26話の感想を。


最終回は、登場人物総出演のオリジナルストーリー。
シュールギャグは控えめで、ほんわかとした日常を描いて閉幕。
『日常』どうだったんだろう。
原作既読者としての感想を言うと、原作で面白い回はやはり面白く、そうでない回はやはりそれなりに・・・か。
収穫はみおちゃんの声が非常にマッチングしてて、笑いが倍増していた所。
ホント素晴らしい演技でした。
構成としてはやや疑問が残る。なのの入学を2クール目に持ってくるからの、2期OPは上がったんで、全体の構成はよかったと思うんだけど、上がる回と微妙な回の落差の激しさや、小話や止め画は邪魔だったなというのが最後まで見た上での正直な感想。
この回がよかったとか、全く思い出せないのが難点。