2009年映画ランキング

今年1発目は、2009年映画ランキングランキング〜。
1週間に1本、最低でも年間50本は見るのが目標だったけど、なかなか思うように行かず、結局33本でした・・・来年こそは、いや、もう今年か!


今年はアニメが多かった。そして、来年もアニメが多い、多分。
では、30〜11位。

30ワンピース
29空の境界7章
28センコロール
27宮本武蔵
26劇場版虫皇帝
25重力ピエロ
24空の境界6章
23しんぼる
22バーン・アフター・リーディング
21東のエデン
20ドラゴンボール エボリューション
19グッド、バッド、ウィアード
18イングロリアス・バスターズ
17それでも恋するバルセロナ
16スラムドッグ$ミリオネア
15精神
14プール
13マクロスF
12レスラー
11空気人形

短評。アカデミー賞取った『スラムドッグ$ミリオネア』を境に面白かったか、知的な興奮があったかなどで判別してみた。けど、正直物凄い非道いのもなければ、特段面白かったというわけでもないのが、このへん。でも、『空気人形』や『レスラー』は映画としてとてもよく出来ていたし(逆にいうとそこ止まりで感動とかまではいかない)マクロスは普通に面白かった。『プール』は印象深い台詞があったのでプラス評価。『精神』は監督の挑戦に脱帽。『それでも恋するバルセロナ』以下は「面白くなくはない」的な感じです。


では、ベスト10

10位→『チョコレートファイター』
はい、来ました。タイのカンフーアクション映画。主人公の通称ジージャー嬢がスタントなしの美少女という逸品。ストーリー的にやや難あるものの、とにかくアクションがパない。

9位→『ウォッチメン
アラン・ムーア原作、ザック・スナイダー監督。アメコミの実写化といえば、軽い感じがしてしまうかだけど、『正義とは何か』という普遍的な題材をじっくり描いている。ヒーローモノ好きにはオススメ。

8位→『アバター
はい、『アバター』来ました。8位・・・いや、もう少し上でもいいのかもしんないけど、やっぱりストーリーの大半を予告編で見せてしまったのは、どう考えてもマイナスだったと思う。それがなければ、王道的ストーリー+超絶映像で間違いなくもっと印象的な映画になったと思うんだけどな。


7位→『母なる証明
みんな大好きポン・ジュノ最新作。映画としての格はそれこそ格段に高いのに、なんとも言えない後味を残す問題作。鑑賞後、「2度と見るか!」と思ってたけど、今凄く見返したくなってんだよなー。ポン・ジュノすげーです。


6位→『SRサイタマノラッパー』
5位と同じ音楽もの同士結構悩んで、6位にした。埼玉県の片田舎に住むラッパーに憧れるボンクラ達の青春を描くというと軽くなるけど、本編が描いてる切実さや滑稽さは真剣そのもの。自主映画出身の監督のかっと割・カメラワークはかなり見事。物語の構成もよく、とにかくラストシーン「居酒屋で主人公がラップする」場面は今年最も印象的なシークエンス。


疲れた。もう少しだ。
それでは、ベスト5.


5位→『THIS IS IT!』
これと『SRサイタマノラッパー』の順位をどうするかで結構悩んだ。逆に言うと、そんくらい『SRサイタマノラッパー』がイイということなんだけど。『THIS IS IT!』に関してはいまさら語ることはないでしょう。
ちなみに、西寺郷太著『新しいマイケル・ジャクソンの教科書』は絶対読んだほうがいいです。


4位→『グラン・トリノ
これも特に言う事ないです。イーストウッド御大の集大成。「継承」の物語ですよね。その中に、もの凄いたくさんの要素(家族とか信仰とか暴力とか)をぶち込んで、しかも映画としてメチャメチャ面白いって、どういうことなの!


ついに、ベスト3。
結構書くのに時間かかってますよ(笑)

じゃあ、3位。

愛のむきだし
誰か、見た奴はいるのかー!!忘年会で話したいから見ておいてねと以前書いたけど、見た奴はいるのかー!!!!
もうホント超絶面白いから見てくれ。年末年始にでも。特に、シナ研の人は絶対好きだから。4時間あっという間というか、先が気になって途中でとまらなくなるから。
ストーリー的には、勃起不全・盗撮マニア・女装癖ありの主人公が、自分の愛する妹と家族を新興宗教の手から救い出すという一大冒険活劇だから。超面白いよ!


アレとアレが残ってるよね。
さあ、2位。

サマーウォーズ
なんかもうヒットし過ぎて逆に2位とか恥ずかしい感じですけども、ですけどもだ!劇場で流した涙は嘘じゃない。恥ずかしいけど、中盤から泣きっぱだったからな。実は色々ご都合的過ぎないかとか思うとこはそりゃありますよ。でも、それ以上の王道的な面白さを、ここまでスカっと見せてくれた監督の情熱と手腕には脱帽です。とにかくもう、ここ数年で一番泣いてしまった映画なので、後で頭で考えて色々言い訳しても、見てる最中、心が動いてしまってんだから、なんも言えねー。


じゃあ、ベスト1。
アレしかないだろ。

エヴァンゲリオン新劇場版:破』
なんか色々言われそうだけど、ナンダカンダ言っても、メチャクチャ面白かったんだもん、仕方ないじゃん。思い出補正もそりゃありますよ。でも、そんなの関係ねえんだ!映画見終わった後のあの満足感・多幸感、あーだこーだと映画について語り合う喜び、そういった映画体験的なものも含めて、まだ4部作の2本目だけど、今年のトップは不動。結局、4・5回見に行ってるんだけど、早くBlu-Rayが欲しい。
「私が死んでも代わりはいるもの」
「違う!綾波綾波しかいない!」
は15年待ってた台詞だったのかも。

てな感じです。
まだ終わりじゃないですよ。
今年のワースト3!
行ってみましょう。


ワースト3

BALLAD 名もなき恋のうた
はい、名作『クレヨンしんちゃん 戦国大合戦』のリメイクでね。主演は全裸マンこと草薙なにがしですね。原作ファンということで見てきたけど、ヒドイよ・・・原作のイイトコを抜いて、悪い要素(恋愛)を足すという暴挙。はぁ。マンガ・アニメの実写化はホントそろそろやめて欲しい。


ワースト2

おっぱいバレー
これは、まあ見に行ったオレが悪い。綾瀬はるか目当て以外の何者でもなかったからね。これもね、結構ヒドイです。何がヒドいかというと、「エロガキが最初はおっぱいという不純な動機からバレーを始めるが、仲間との友情、先生との信頼を通じて、成長していく」という感動げなある種王道の展開に添っているようにみせかけて、感動げに見せてるだけで実質ガキどもはなんの成長もしてない話なんだよね。それ自体は逆に面白い、つまり、「男ってそんなもんだね」で笑い飛ばせるけど、それに気付く作りには基本なってないとこが鼻につく。まあ、グダグダ言ったけど、一番腹立つのは、おっぱい分が足りないんだよ。


さー、ラスト今年のワーストはこれだー!

押井守アサルトガールズ
やってしまったー!ゼロ年代の最後に見た映画が今年のワーストとは・・・ごらんの有り様だよ!!と、今年の流行語を無理やり使ってみたけど、まあ、これかなり非道い。『スカイ・クロラ』のダメさとは別ベクトルでダメ。地雷映画『立喰師列伝』をさらにひどくした感じ。
あの、僕ご存知のように押井信者的なとこありますけど、はっきり言える。「押井さん、これはない」