『アサルトガールズ』鑑賞記

続きまして、今年最後の映画に白羽の矢を立てた押井守監督『アサルトガールズ』の感想を。


今年最後というか、ゼロ年代最後の記念すべき映画です。


が、


「押井さん、これはない」


これはないよー。自分は信者クラスで押井監督のファンですが、これは頂けない。
予告編見る限り、電脳世界でモンスターと美女達が戦うということしか分からず、どういう映画かよく分からなかったが、なんのことはなく、それだけだった。
つまり、アバターの予告編と構造的には同じなわけです。まさか、こんなとこでキャメロンと押井監督がつながるとは。

最初の20分はこの世界の設定、いわゆる「アヴァロン」の説明をいつもの押井節で語り上げる。これは大好きなので、ここまではよし。
そして、軽く最初の戦闘があり、単独では勝てないと見込んだ主人公たちがパーティを組むことになるが、ここの展開がもの凄い間延びしてるし、中でやってるギャグがすべっって見るのがつらかった。
多分自然と美女をカメラにおさめたかったんだろうが、演出が退屈過ぎた。
役者陣はみな端正でよかった(特に、菊池凛子)が、あの男役は女に変えて、女性パーティとかの方が見たかったな。


クライマックスはなかなかカッコ良かったが、いかんせん敵にあたる砂なんとかの相対的強さが描かれていないので、あんまり燃えられず。しかも、短いし。
というわけで、不満ばかりが残り、イイトコがほとんどみつからない映画でした。まあ、尺が短いから見てられるけどもだ。



これで、今年しめられないよ