ラノベアニメ化の新機軸〜『とらドラ!』全見後感想〜

とらドラ!』全見後感想の感想を。


原作とは、多少違うラストを迎えましたか。
どちらがいいかは、好みの問題か。
ただ、TV版の方が、あーみんの心情が非常に丁寧に描かれていたと思うのは気のせいか。


放送前はキャラデザ等の話で下馬評は高くなかったように記憶してますが、蓋を開ければ、2008年秋期作品の中で、最も盛り上がっている感じがするが、これも気のせいか。


個人的に最も評価したいのは、全10巻の原作を全25話のアニメで再構成し、かつ好評を博すというラノベアニメ化の新機軸を打ち出したことである。


というのも、今までアニメ化に際して好評を得ていた『涼宮ハルヒの憂鬱』や『狼と香辛料』等は、原作1巻を丁寧に描くために、約6話程度使っている。
これは、作品の内容や設定なのによって異なってはくるが、大体の相場であろう。


そこにきて、1巻約2話で構成し(当然削っている箇所は多々あるのだが)原作の雰囲気を損なわないのは、スタッフの尽力のたまものだろう。
原作のエッセンスを抽出し、再構成する作業は予想以上に難しいと思う。
特に、シリーズ構成の岡田麻里さんには拍手を送りたい。


それにしても、『とらドラ!』のこの盛り上がりは、何だったのか。
個人的には、誰にでもコミットしやすい物語であるからと思ってるのだが、詳細は以下のエントリで。


〜関連〜
最大公約数としての『とらドラ!』 - 埋立地より愛をこめて