『フラクタル』5話

フラクタル』5話の感想を。


うーん。。。ダメだろ、このままじゃ。と思わざるを得ない。
1クールもの、オリジナル脚本で、この1話1話の密度の薄さはどういう意図なんだろう。日常モノの作品なら、まだしもだ。
が、仮に、この作品が活劇の殻をまとった日常モノだとしても、キャラクターが全然魅力的じゃないんで、上手くいっているとはいえない。
なんか、色んなとこがチグハグ過ぎて、ここが欠けてるから面白くないんだとか言えず、全体的に???なのだ。


まず、物語の推進力が決定的に弱い。
この作品がどこに行こうとしているのか、主人公が何をしたいのかが分からない(活劇としては致命的だ)。
特に、主人公は作中でも言われている通り、ただのおみそだ。
どちらかというと、フリュレやネッサが重要視されており、クレインはネッサが心許す相手ということでかろうじて居場所がある程度。
一応、僧院VS一味という構図はあるが、目の前の目標がないので間延びしてしまっている。
活劇は、視聴者が主人公という乗り物に乗って物語を追体験していくので、乗り物の性能が命。乗り物に信頼がおけなくて楽しめるわけがない。不平不満ばかり言ってる乗り物なんて頼りなくって。


さらにいえば、脇役やらヒロインのフリュレ・ネッサですら、魅力的なキャラではないな、いまんとこ。
とにかく、キャラクターが弱い。
さらに、ストーリーのテンションも、チグハグ。3・4話とそこそこの緊張感を保っていたのに、急に日常はさんじゃってる。いや、百歩譲って日常描くのはありにしても、今回の話、僧院の船に追われながらとかにしたらよかったんじゃないの?そうすれば、クレインの主人公性も、船の面々の結束も、もっと蜜に描けたのではいか。
今回の流れでクレインが受け入れられたみたいな印象、全然なかったよ。


ヤマカンって、こういう正統派なの多分向いてないんじゃいか。とって話はまた次回。