『STAR DRIVER 輝きのタクト』16話

STAR DRIVER 輝きのタクト』16話の感想を。


今回は、ネタバレなしで見た方が面白いと思う回だったんで、未見の方はご注意を。


日死の巫女編の最終回。
若干シリアスな雰囲気と不穏な空気が続いていたため、楽しみにしながら内心かなりドキドキしていたんですが、期待裏切らず、予想裏切る、素晴らしい回でした。
この作品の目指している方向が、分かった気もします。勿論そこを敢えてもう一回裏切ってくる可能性もあるでしょうが、多分、スタドラは青春学園ロボットアニメとして、大団円を迎えるのではないでぃようか。


前回の流れから今回は、マリノの消失、ミズノの落胆、タクトの敗北を予感させる雰囲気ビンビンでした。また、それは次のシーズン(物語の「結」)をシリアスな方向に持っていくのであれば、必要な措置なのかとも思っていたのですが。


違ったですね。
よかったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マリノとミズノが離別しないで本当に良かった。


ミズノのタクトへの恋心の落としどころも、上手かった。
同じ親に捨てられた物同士の共感にシフトさせ、さらに、それでも親と向き合うタクトの姿を見て、自らも決意を固め、島を後にするという流れは、唸らされました。
そして、半ば諦めていたマリノとの再会も・・・失ったものもあるけど、失わなかったものもある・・・ミズノの物語の結びとしてはこれ以上ないのではないかと。


敗北フラグが立っていたタクトですが、こっちもまさかの大勝利。
多少あっさりではありますが、タクトの覚悟を過去に合わせて見せてている。これに関しては、あっさりし過ぎだと首を捻りそうなとこでもあるんですが、個人的には納得はいきました。
主人公敗北→復活のセンテンスはありそうだったので、今回の勝利は意外なとこもあったのですが、スガタの眠りで一度落ちは経験してるので、今考えてみれば、この流れは当然にも思えます。
何より、スタドラがクライマックスに向けて、重い展開にはならず今までの爽快さを続けていくというメッセージと捉え、嬉しく思うところも。


ちょっと今回は説明不足なところ、物足りないと感じるであろうところもあるのですが、それはおいおい説明されるのかな(スルーされそうなんだけど)
以下気になる点
・封印が破られたのに、さらっとし過ぎな所
→これに関しては、ミズノが巫女の役割などを理解していないため。実際、ミズノが巫女でなくなることが、ミズノ自身にとってはどれだけのマイナスになるかが描かれていないというこが大きい。視聴者から見ても、ミズノが巫女でなくなることがなんか問題あったのかと思わされる。ワコたちにとっては、島の封印が一段階進んでしまって問題なんだろうけど。


・マリノとは何だったのか
→答えは出てるし、個人的には二人が幸せで万々歳なんですが、どうやって生まれたのか(ミズノの能力なんだろうけど、それは具体的に何か)、何故巫女の力を失っても消えなかったのか。これに関しては、マジ謎。Blu-Ray特典の設定資料とかで説明あるかな。


・ミズノいなくなって、夜間飛行のキスシーンはどうなるの?
→そんなこと気にしている人いないか


スタドラ、自分は演出やキャラクター、シナリオの妙で相当入れ込んで見ているけど、多分この作品の「危機の置き所」に引っ掛かってしまうと、ワイワイやってる感じだけに見えて嵌まれないのではないかと、今回思ったりもした。
ミズノの封印が解けてしまっても、そんなに暗くなってないところとか。
実際、サイバディがゼロ時間から出ることが、どれだけのクライシスなのかが見えにくくはあると思う。
でも、実は、上記はワコの心配事であり、この作品の目標、つまりタクトの目標は「島のサイバディを全部破壊する」ことだけだから、平和とか、そんな大きな話ではないんだけど、ワコ視点に引っ張られる感じはありますね。


次回は、空気がらっと変わりそうで凄い。でも、バニシングエージがクーデタ起こすでしょ。楽しみすぎる。
君の銀河はもう輝いている!