『けいおん!』13話(番外編)

映画見に行ったり、エヴァ見に行ったりで遅くなりましたが、『けいおん!』終わっちたねー。いきがいとまでは言いませんが、残念なことは確かです。

でも、そんな『けいおん!』でさえ、時の流れの中では、すぐに過去のものになって行ってしまうのかな。


まーそれはそれとして、『けいおん!』13話の感想を。


「祭りのあと」的な空虚感や寂寞さを出そうとしたのかなと考えつつ、それらとは異質の、なんというか不穏さが冒頭からかもし出されている。全体的な空気が不安感を醸す。(特にアバンは各人の脚を中心に繋いでいくんだけど、そこからして違和感あり。)


その理由は、「みんなで楽しくきゃっきゃっウフフする」というこの作品の前提を覆し、唯の鍋の誘いお断るというとこに起因しつつも、冬のしんとした空気感、なにより、その理由を隠しているものまでいるところが最たるもんでしょう。勿論、隠し事なんて合って当たり前なんだけど、やっぱ「けいおん!」には合わないのかな。


そんでまあ、中盤以降、さらに緊迫した感じになりつつも、唯を中心にみんま集まって、仲良い感じで終わると。


片思いされてると勘違い、ネコの世話、バイトでのちょっとした失敗、さらには冬の海に行く(澪の書く歌詞と海は絶対関係ないだろから、ここはギャグだね)どれもこれも実はたいしたことじゃねー。


ちなみに、脚本は吉田玲子。全体的に物議かもしてる回は、9・11・13話で、全部彼女の担当。
原作をかなり膨らませて構成し直しているのが、彼女の特徴になります。
その中で、いわゆるちょっと重い展開が賛否を分けているようです。


個人的には、9話はありで、11・13話は微妙。
これは、完全に好みの問題なんじゃないかしらんと思う。
9話の重さは尺的に短くて、11・13話は全体的に重めとか、そういう単純な理由もあるし。
そういう部分を描かないことには、キャラに奥行きは出ないことも重々承知しているので、後は1話におけるその比重の問題や、悩みを悩みに見せない演出の腕とかが肝要なのかな。


そんなことをふまえつつ、最後はもっと明るくてもよかったかなと贅沢なことを言いつつ、3ヶ月楽しませて頂きました。