『バーン・アフター・リーディング』鑑賞記

コーエン兄弟の新作『バーン・アフター・リーディング』を見てきました。


それでは、『バーン・アフター・リーディング』を軽く紹介。
アルコール中毒が元でCIAを解雇されたオズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)。妻のケイティ(ティルダ・スウィントン)はハリー(ジョージ・クルーニ)と不倫中。離婚を優位に進めるため、ケイティは、夫のパソコンからあらゆる情報を抜き出すが、その一部を収めたディスクを、スポーツジムの職員であるリンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)に拾われる。全身整形をするための金作に苦心していたリンダは、そのデータをCIA機密と思い込み、同僚のチャド(ブラッド・ピット)を巻き込み、オズボーンに金を要求するという内容のクライム・コメディ。
コーエン兄弟らしい、一癖ある愛すべきダメ人間たちのブラック・ユーモアに効いたコメディといったところか。


そうですね、正直な感想としては、特別おもしろいわけでもなければ、つまらないわけでもなく、突っ込むところもそんなにない感じの1ヶ月後には細かい内容は忘れてしまう。。。そんな感じでした。


尺自体そんな長くはないのですが、いつ面白くなるんだろうという期待感を持たせつつ、ついぞおもしろくなることはなく、そのままエンドロール。
オフビートとはまた違う、なんというか、低空飛行のまま飛び続ける映画力持ってます、俺たち兄弟!とコーエン兄弟に見せつけられてるそんな印象。
でも、その力いるか??果たしてといった具合。


キャラクターとか、セリフとか、ストーリー運びとか退屈はさせないんだけど、爆発もしない。
でも、まあ、確かにコーエン兄弟の作風ってこんな感じだったっけかなと改めて思い直した次第です。


それがハマる時もあれば、ダメな時もあって、今回は後者だったのか。
確かに、主要登場人物5人、誰にも感情移入できないのはちときつい。


でも、ところどころ、声出して笑ったので、おもしろくないわけではないんです。