『輪るピングドラム』1話

輪るピングドラム』1話の感想を。


幾原監督、か、格が違うゼ!!
なんというか、自分がアニメに求めるものがほとんど詰まった1話で、ホント興奮した。面白いとか通り越して興奮しました。


作画にしても作劇にしても、監督の旗振りの下、スタッフの力が一方向にガーっと向かっているそんな勢いをひしひしと感じた。
おさえるところとずらすところ、分からせる部分と分からせない部分、その比重が心地よすぎる。


一見、ポップで明るい作風ながら、切ないラストをすでに予感させる雰囲気も醸しつつ、「生存戦略ー」以下、ド肝を抜いてくる幾原演出のダイナミズム。
たった30分の間に画的に未、話的にも緩急つけまくり、画面に釘付けにされました。


ひまりちゃんかわいー、ペンギンかわいーと思わされつつ、何かどことなく不穏で隠微な感じも匂わせる、このへんの作家性がどストライク。


1話に限って言えば、ひまりちゃんの守ってあげたい感は物語のフックとしては十分だし、理由は不明だがピングドラムを確保するという当面の目的も示唆され、求心力もある。


暑い夜が、さらに熱くなる、大満足のピングドラムでした。
半年間楽しみで仕方ない!!