『STAR DRIVER 輝きのタクト』13話

STAR DRIVER 輝きのタクト』13話の感想を。



毎回毎回、タクトの狂言回し役は凄い。主人公だが、実はここまでほとんど彼の内面の掘り下げは行われておらず、そのくせ主人公としては男性の自分から見ても、魅力的に描かれているのは、さっぱりとした性格もさることながら、周りのキャラクターとの関係性や、とりもなおさずしっかりした脚本であることでしっかり固められてからだと思ってます。


主人公主観ではなく、どちらかというと群像劇で、第三者的客観視点で描かれるストーリーの中で、毎週毎週、いわばゲストとなるキャラとの交流を通じて、主人公像を浮き上がらせるタイプの作品の中では、その上手さが群を抜いてるのが、スタドラの魅力。


で、今回は、ベニオの話。
印象的には、噛ませ犬的先鋒負けてなんぼポジションのベニオですが、その印象そのままの立ち位置に物語上にも置かれており、ちょっと不憫。そのくせ、タクトに夜這いをしかけ(ご丁寧に打算的な心の声まで演出され)間違いなく非ヒロイン的な、人気でなさそうなとこも不憫。


でも、その上昇志向というか、「持たざる者」ゆえの挑戦とか実は一番応援したいキャラなのかもしれない。走りこみをする日常や、命の危険を伴うサイバディ修復実験に挑む姿とか、噛ませの一言では捨てきれない魅力がある。


実際、ラスト武人らしく負けを認めるとことか、「似合ってないもん」で見せたデレとか、ちゃんと、ベニオへの愛情が沸く作りになってるとこが、ホント見てて清清しい。


そんな中、サイバディが壊れると第一フェイズの力が使えないとか、相変わらずのヘッドとスガタの絡みとか、ケイトとベニオが出会った入り江の神がケイトの神社なのかなーとか、ちょいちょい世界観の進展もあり、さ来週までおあずけなのがホントつらい。


あと、今回歌出しの戦闘じゃなかった。