『インセプション』

クリストファー・ノーラン新作『インセプション』見てきました。
ダークナイト』は除外すると、『インソムニア』『プレステージ』がいまひとつだったので、『インセプション』は面白そうだけど・・・くらいなテンションで、あんまり期待値が高くなく、前情報もほぼ入れずに行ったのがよかったのか、凄い面白く感じました。正直、今すぐにでももっかい見たい!


まず、ビジュアル面で楽しめた。夢の世界の描き方も新しかったし、2階層の無重力には胸が躍った。


そして、キャラクターがとてもイイ!!2時間強のオリジナルもので、ここまでキャラが立ってる映画久々に観た。
主役のディカプリオのは主役でありながら、自分の抱える問題を、二人のヒロインを交えて、丁寧に描いていたし、渡辺謙の存在感も異常。
チームの面々も、それぞれにキャラと見せ場がきちんと用意されていて、「チームもの」としてもとてもいい出来。特に、『500日のサマー』でナイーブ文系男子を演じていたジョセフ・ゴードン・レヴィッドは、ルパンでいうとこの次元的な、クールな主人公の右腕を演じていて、ファンになった。


ストーリー的には、ディカプリオVS渡辺謙とか勝手に想像していたので、『オーシャンズ11』的な「チームもの」と分かった時は、胸が躍った。
「夢」を題材にした映画は数多くあれど、突飛としか思えない内容でも、チームの作戦の準備やこれからやることを中盤丁寧に描くことで、観客をおいてけぼりにしない構成にも賛辞を送りたい。


まあ、このへんの設定を受け入れられないと、ナンダコレって感想を持つかもとも思ったが、自分はすんなり受け入れられました。
さすがに、「虚無に落ちる」がでてきた時は笑ったけど。


そんで、終盤の4段構造のクライマックスは、相当いい緊迫感を演出していて引き込まれた。
もうチームに感情移入していたので、上手く行って欲しいと思いつつ、冒頭のシーンの不穏さがこの後もう一波乱あるのではと感じさせ、その構成の巧みさに頭が下がる。


Blu-Ray買いますよ!!