『Angel Beats!』9話

Angel Beats!』9話の感想を。


前半は、『ドラゴンヘッド』といわざるを得ない。
音無が、妹の死後、いかに努力し人間性を高めたかという描写としては多少駆け足ではあるものの、よくまとまっていたんじゃないか。


しかし、7話と同じく、Bパートから、なんかおちゃらけムードになって、全体が締まらないなあとおもうのは、自分勝手な感想かな。
引っ張った挙句、さらっと世界の謎が明かされ、音無・天使が団員を成仏させるという方向に話が転がるのか。だとしたら、ユリの心残りをいかに解決するかがクライマックスになるのかね。
でも、彼らはこの世界で戦争ごっこをやりながらダラダラやっていたいようにしか見えない。
この世に未練があるから、偽りの学園生活でも維持したいという悲壮感があるならまだしも、音無たちの自己満足にしか今のとこ見えない。
そのへんはスルーするのか?描いてくれるのか?


もうすぐBlu-Rayも発売されるけど、買うか迷い中。
正直、あんまりのめりこんで見てはいない。
でも、P.A.WORKSは応援したい。


やっぱ「死んでも死なない」という設定が、ギャグでは上手く働いてるとこもあるけど、シリアスでは一転不謹慎になってしまっているとこがネック。
諸刃の刃を使いこなせていないという印象が強い。


コメディなのか、ラブコメなのか、アクションなのか、セカイ系なのか、音楽ものなのか、それとも、殿下の宝刀Key的な泣きモノになるのか、いや、全部詰め込んであるのは分かってるんだけど、登場人物の多さを相まって、すごーく薄い。


最後の最後でどう畳むかでだいぶ印象も変わってくるけど、『Angel Beats!ってどんな作品?』って問われた時、マジレスが出来ない。「天使ちゃんがマジ天使な作品」って言っておけばいいか