〜月刊アフタヌーン6月号〜
月刊アフタヌーン6月号をつらつらと。
・とよ田みのる『友達100人できるかな』
構成が巧みすぎる。連続したストーリーものながら、この一話だけ読んだとしても、間違いなくおもしろいというのは、凄い!
大人と子供の違いの描き方も凄くいい。自分も知らずと大人になってしまったんだなと、かなりおっさん臭いことを考えてしまった。武田鉄也の「少年時代」が自然と頭に流れてきます。
ハックスはどんどん面白くなってきまうね。なんつー水みずしさ!
好きなものに情熱を傾ける様が、心地いい。
主人公みよしのひたむきさと、参謀美少年の配置も効果的。
色恋沙汰も加わってくのかなー。
・植芝理一『謎の彼女X』
文化祭編の最終話。前半は全裸継続中。
涙が溢れます。
次回からの新展開に期待。
・幸村誠『ヴィンランド・サガ』
3号に渡った急展開もひとまず閉幕。
なるほど、生きる目的を失ったトルフィンが、今後何を求めるのか。
いやー、にしても、青天の霹靂のような鋭い展開に、漫画読みとしての幸福を再確認した3ヶ月だった。
このエピソードは、主人公雪乃を掘り下げる上で重要な良回。
自分の弱さをかつての友に吐露することで、前に進もうとしている。 ありがちといわれればそれまでだが、すいうの好きなんで。
・木尾士目『ぢごぷり』
・ひぐちアサ『おおくく振りかぶって』
アフタの連載陣に見られる作家性の高さって、それ自体が「アフタヌーン」の魅力であり、自分が支持する最たる理由なんだけど、この2作は違和感感じまくり。共に、アフタを代表する作家になっているだけに、自由度も高いのか。しかし、正直『ぢごぷり』は連載から早一年未だにおもしろくなっていないし、『おおくく振りかぶって』は丁寧にやってるの分かるけどテンポ悪すぎ。生意気なことを書くようで申し訳ないのだが、好きなだけに残念な気持ちが正直ぬぐえない。。。