『輪るピングドラム』3話

輪るピングドラム』3話の感想を。


ペンギン帽に、論理的に言葉責めされたいっ!


むー、面白いなあ。
前回はペンギン達のかわいさが光ってたけど、今回はペンギン帽やリンゴのかわいさが光ってた。
特に、牛とペンギンの合わせ技で、牛乳をグビグビさせるとか、いとおしすぎて泣ける。


ピンドラは、アニメ的な楽しさに満ちてる。
作画、演出、ストーリー、演技、美術もさることながら、アニメならではの嘘と、リアリティのバランスがいい。
全部が全部、ご都合主義やギャグテイストでやると、作品の真摯さが失われると思う。
逆に、リアル過ぎると、アニメーションのもつ楽しさが失われると思う。


今回だと、リンゴの家に忍び込んだ二人がどう脱出したのかとか、カレーの鍋を手づかみでどける(衝撃!)リンゴとか、そもそもなんで鍋の形が一緒なのかとツッコミ所は多々ある。
一方で、なんとなく視聴者は受け入れ始めているペンギン帽という個性を、主役二人はまだ受け入れきってない。
「イリュージョンやめようよ!」→「あん?」という流れが冒頭にあったけど、こん時のペンギン帽のリアクションがいちいち人間くさい。このあたりに、自分は、「作中の登場人物は、マトモな感性を持っている」ことを感じ取って安心できる。
奇想天外なキャラが、奇想天外な言動を繰り返すのは、面白いけど、そうなるとあまりに現実とかけ離れすぎてしまい、いっきに話がどうでもよくなってしまう。
そのへんお塩梅がピンドラは絶妙なのだ。